暗号化
目次
- AES(Advanced Encryption Standard)
- TPM(Trusted Platform Module)
- FIPS 140(Federal Information Processing Standardization 140)
- CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees) プロジェクト
- DTCP-IP(DTCP over IP)
- 過去問
AES(Advanced Encryption Standard)
アメリカ合衆国の次世代暗号方式として規格化された共通鍵暗号方式です。
暗号化に用いるブロック長は128ビット,使用する鍵の長さは128/192/256ビットから選択が可能となっています。
暗号化手順
過去問
平成29年春期 問1
Q:AESの特徴はどれか。
A:鍵長によって,段数が決まる。
TPM(Trusted Platform Module)
PCのマザーボード上に直付けされ、RSA暗号の暗号/復号や鍵ペアの生成、ハッシュ値の計算、デジタル署名の生成・検証などの機能を有したセキュリティチップのことです。TPMの仕様は業界団体であるTCG(Trusted Computing Group)によって策定されています。
過去問
平成29年春期 問4
Q:PCなどに内蔵されるセキュリティチップ(TPM:Trusted Platform Module)がもつ機能はどれか。
A:TPMが持つ機能は「鍵ペアの生成」
FIPS 140(Federal Information Processing Standardization 140)
米国連邦政府の省庁等各機関が利用する、ハードウェア及びソフトウェア両方を含む "暗号モジュール" に関する要件を規定した米国連邦標準規格で、2014年1月現在の最新版は「FIPS 140-2」です。
過去問
平成29年春期 問7
Q:FIPS PUB 140-2の記述内容はどれか。
A:暗号モジュールのセキュリティ要求事項
CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees) プロジェクト
電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法・運用法を調査・検討するプロジェクト
暗号の安全性に関する情報を提供することを目的として、「共通鍵暗号」「公開鍵暗号」「ハッシュ関数」「擬似乱数生成系」の4種類の暗号技術に対して国内外の暗号研究者による評価を行い、評価レポートや推奨可能な暗号のリストを作成することを主な活動内容
DTCP-IP(DTCP over IP)
著作権保護されたディジタルコンテンツを伝送するための暗号化技術であるDTCP(Digital Transmission Content Protection)を、主にAV機器を含む家庭内LANなどのIPネットワークで使用できるようにした規格
過去問
平成29年春期 問23
Q:コンテンツの不正な複製を防止する方式の一つであるDTCP-IPの説明として,適切なものはどれか。
A:DLNAとともに用いられ,接続する機器間で相互認証し,コンテンツ保護が行えると認識して初めて録画再生を可能にする方式